3歳馬が4頭も出走。春のマイル王、モーリスは毎日王冠を回避して直行。天皇賞3着、イスラボニータはマイルへの距離短縮に今さら感も。
パッと面子を見渡して、ケイアイエレガント、レッツゴードンキ、アルビアーノ、ハナを奪えるレッドアリオン、リアルインパクト、浜中に乗替のロゴタイプ。これらが前でガリガリやり合うと、後方からとんでもない馬がぶっ込んでくるかもしれない。
このレースを余計難しくさせているのは、アルビアーノのスワンSではないだろうか。本質的には先行タイプと見ている。差す競馬をした前走と、前々走の京成杯オータムHは同じ馬のパフォーマンスとは思えない。
京成杯オータムHは着順こそ7着と主役を他に譲ったが、その着差は僅差。フラアンジェリコ程度が最後方から、上がり33.6で簡単に丸飲みを決める厳しい流れだった。
そんな展開でギリギリまで残して、僅差の7着はハイペースの適性はあると判断。斤量増54kgや、相性が悪い3歳馬という理由だけで手放すと痛い目に合いそうだ。
ケイアイエレガントの京都牝馬S、ヴィクトリアM、安田記念。この3レースからも少しでも流れが緩めば、いつくるのか分からないリアルインパクトを連れて、まんまと逃げ切ってしまうことも想定して置きたい。
ヴァンセンヌは見送る。鞍上は乗替に強い川田だが、こいつは社台の飼い犬。モーリスをR.ムーアに強奪されて、本命馬を負かしにいくと、JC後の武豊と同じ道を辿ることをこいつは知っている。
イスラボニータの邪魔もしないとみて、ただ回ってくるだけだろう。安田記念とはレースの質が明らかに違う。しつこいようだがこのレースは、吉田一族が勝たなければならない、いや発走前から既に勝ち馬が絞られていると私は思う。あり得ないと思うが、薄目で1発狙うなら社台以外を。
◎アルビアーノ7
◯モーリス16
▲イスラボニータ5
注フィエロ10
注レッドアリオン9
注ケイアイエレガント2
2
7
ワイド
5-9
7-9
9-10
9-16
結果
1着モーリス16
2着フィエロ10
3着イスラボニータ5
反省会
今年を代表する不可解なレースだった。
出遅れたイスラボニータがインを突いて3着。
普段なら蓋をされて、外を回されて終わるのが京都マイル。
一体どの位の圧力が掛かっていたのか。
そのせいで前へいく馬はでていかず、全体が締まりのない拍子抜けしたレースになってしまった。
秋山、川須、吉田豊。彼らだけを責めることはできない。
上位を占めた社台グループの、息の掛かった連中を見て欲しい。
こんな鎖国競馬と公務員騎乗をやっているのだから、いつまでたっても凱旋門賞など取れるはずがない。
馬券の勝ち負けとしては文句のないレースだったが、G1としては疑問を残した内容。